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教員紹介

川村 隆浩 客員准教授 KAWAMURA Takahiro

  • 社会知能情報学専攻
  • システム設計基礎学講座
  • (株)東芝 研究開発センター
  • kawamura(at)ohsuga.is.uec.ac.jp

研究テーマ:ソフトウェアエージェントの実現

「エージェント」とは計算機上のロボットである.一般にロボットという用語が鉄やプラスティックで構成された物理的な存在を指すのに対し,エージェントは計算機上に存在するソフトウェアで構成された電子的な存在である.別の言い方をすれば,外部環境の変化を認識して自ら行動を起こす自律性や,他のエージェントとの協調性,ネットワークを介した計算機間の移動性などを備えたコンピュータプログラムを意味する.また,ロボット工学がセンサー技術やサーボ機構などさまざまな技術の複合工学であるのと同様に,エージェント研究もオブジェクト指向技術や知識処理技術,ヒューマンインターフェースに関する技術などさまざまな分野の研究をベースとしている.

エージェント研究は1990年代初頭から急速に活発となった分野であるが,2006年現在,人間に仕えるエージェントはまだ実現されていない.しかし,エージェントのソフトウェア工学的な側面はWebサービス技術(XMLを介したシステム間連携技術)に,知識処理技術としての側面はセマンティックWeb技術(Webに言葉の意味情報を付加する試み) に継承され,活発に研究が進められている.また,ユビキタスコンピューティング社会(将来,コンピュータが日常の至る所に入り込むことを想定した社会)に向けた研究課題には,人間とのインタラクションやインターフェースといった問題と,超分散したシステムの構築や膨大なデータのマネージメントといった問題が挙げられるが,主に後者においてユーザコンテキスト(ユーザがいまどういう状況に置かれているか) に応じた適応的な動作の実現にはオートノミック(自律性)が欠かせない.これもエージェント研究の流れを汲んでいると言える.

当研究室では,「エージェント」の実現を大目標として,そのベースとなるWebサービス,セマンティックWeb,そしてユビキタスコンピューティングについて横断的な研究を進めている.

研究室の位置づけ:ビジネス指向

IT技術でビジネスをするということはどういうことか,よく考えながら研究・開発することを目指している. 多くのIT技術の本質は,人間のコミュニケーションの拡大である(世代によってはニュータイプと言った方が分かり易い?).これには実にさまざまな側面があり,既に技術者の扱う範囲を超えているが,少なくとも単なる技術研究にとどまらず,ITをビジネスに変えるにはどうすればいいかを考えながら研究して欲しい.これは修士のほとんどが企業に就職する現状を考えれば,研究と並んで必要な能力の1つだと考えているからである.

尚,本研究室は大須賀・川村研として合同で活動している.

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