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教員紹介

山崎 眞見 客員教授 YAMASAKI Masami

  • 情報メディアシステム学専攻
  • 対話型システム学講座
  • 株式会社日立製作所
  • yamasaki(at)is.uec.ac.jp

道具としてのコンピューターの利用において、その利用者がコンピュータとの間でやりとりする情報の入出力の手段および方法は、道具として本質的な性質である「使い勝手の良さ」に決定的な影響をおよぼす。

人間を対象とした情報入出力のパラダイムは、キーボードと文字表示端末によるCUI (Character-based User Interface)の時代を経て、より直感的なメッセージ性と操作性を実現するGUI (Graphiccal User Interface)が主流になって久しい。

CUIが主流の時代は、コンピュータは専門家だけの道具であった。GUIの普及とインターネットの普及とが相乗効果を発揮して、知的活動の道具として、また、ショッピングなどの日常生活での道具として、コンピュータは生活の中へ圧倒的な浸透を果した。その結果、パーソナルコンピュータはコモディティと化した。

このような状況の中で、ポストGUIとして目指すべき技術開発の方向性は、現在はまだ模索中であり、はっきりとした方向性が見えていない。とはいえ、現在までに、次のような研究分野が出現し発展してきた。

人間の持つインターフェース手段である五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)のうち、視覚や聴覚などの、既に利用している感覚への伝達情報品質の更なる向上や、触覚や嗅覚や味覚などのこれまで未利用だった感覚への情報伝達手段の開拓を目指す仮想現実感(VR:Virtual Reality)技術の研究や、実世界の環境やモノに情報を重畳提示する技術をベースに、実世界の中で計算能力のシームレスな活用を目指す拡張現実感(AR:Augmented Reality)技術の研究や、実世界のモノそのもの形状や配置に情報を持たせ、モノを媒介としてコンピュータとのインタラクションを図る実世界指向インターフェースの研究などがある。

このような研究状況の中で、我々は、人間とコンピュータ間での情報の新しい伝達方法や伝達手段の更なる開拓、および、従来インターフェースでは実現不可能であった新しい応用分野の開拓を進めていきたい。

これまで研究開発してきた技術としては、提示情報量の増大や提示範囲の拡大にスケーラブルに対応する目的で、どのようなスクリーン形状でも多数のプロジェクタ映像をシームレスに接続し仮想的に超高精細な単一ディスプレイを実現する技術の研究や、物体から出る光線情報の忠実な再現を目指した裸眼立体視ディスプレイ技術の研究などがある。

現在注力している研究は、裸眼立体視ディスプレイの表示サイズや光線数や光線密度をスケーラブルに拡大可能とする技術の開発である。さらに、光線再現が可能な裸眼立体視ディスプレイでは、実空間中に立体像が正しく定位するので、この像に対する触覚デバイスを介した操作は、視覚と触覚の複数感覚が整合した高い実在感を感じられるインタラクションを期待できる。このような技術を、産業分野でのラピッドプロトタイピングへ応用していく研究も進めていきたい。

我々が得意とする研究スタイルは、材料探索やプロセス技術を駆使するようなデバイス開発ではなく、むしろ、現存するデバイスを上手にシステム化し、目的とする効果を有する装置を実現していくシステムアプローチである。そのため、さまざまなデバイスの高度な利用技術や、それらを有機的に連結したシステムの制御ソフトウェア開発技術を、研究の過程で学んでいくことになる。

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