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教員紹介

佐藤 俊治 准教授 SATOH Shunji

  • 情報メディアシステム学専攻
  • 人間情報学講座
  • shun(at)is.uec.ac.jp

ヒト=超高性能情報処理マシン

「ヒトが(脳で)行っている情報処理の仕組みが分かれば、世の中かなりハッピーになれるはず!」と思っており、楽しく教育・研究をしています。この研究には、様々なアプローチがあるため、次のいずれかに興味があれば、大変有意義な研究ができると考えています:画像・信号処理、数値計算プログラミング(シミュレーション)、物理、数学、心理、生物、データベース、そして脳など。以下、もう少し詳しく説明します。

何をして、何ができるのか?

今このページをご覧になっている方は、何の苦もなくこの文章を読めたり、音声ソフトを用いて文章を聞いたりしていることと思います。これはいわば、ヒトが文字認識や音声認識を行っていることに相当しますが、これらの機能は現存のコンピュータソフトウェアの性能をはるかに凌駕しています。たとえば、他人が書いた汚い文字(失礼!)も読めますし、雑踏の中からある人の声だけに耳を傾けることなどもできます。

ということは、ヒトが(脳で)行っている情報処理の性質や仕組みを (1)生理・心理実験などで調査し、(2)調査の結果明らかにされた性質や仕組みを工学的に理解・記述し、(3)理解・記述できた脳の仕組みや性質をコンピュータソフトウェアとして実装(脳のシミュレーション)すれば⇒ヒト型(脳型)コンピュータの完成!となることが期待されます。ひとの性質が理解・記述されれば、新しいインターフェース機器の開発にもつながります。

私は特に、人が物を見て認識できる機能(視覚)について上記(1)(3)の研究・教育を行ってきました。もっとも、(1)(3)すべてを同時に行うことはできないので、ある年は(2)、次の年は(3)を行ったりしています。また、学生の興味関心に応じて、一緒に研究テーマを考えています。

具体的な研究内容

挙げるときりがありませんが、たとえば以下の研究を行っています。

  • 視覚細胞の数学的記述と理解・シミュレーション
  • 運動・行動と視覚の関係を実験・調査
  • コンピュータシミュレーションのための技術開発
  • 視覚心理物理実験を用いた視覚の性質の解明
  • 膨大な研究結果を全世界的に共有するためのデータベース・ネットワークシステムなど(ニューロインフォマティクス)

理学と工学

お湯を沸かした時、「なぜ温度が上昇して液体から気体になるのか?」を突き詰めるのが理学、「お湯からおいしい茶を淹れる方法」を開発するのが工学、としばしば例えられます。脳研究は理学・工学を含めた様々なアプローチがありますが、私の研究は「理学と工学の間にある」ことが最も特徴的だと考えています(言われています)。

たとえば視覚研究に限った話をすると、一例として次のような研究手段が挙げられます:「視覚関連細胞の実験を行って真実を把握し(理学)、測定した細胞が、画像処理としてどのような役割を担っているのかを理解して、細胞のシミュレーションをおこない(理学/工学)、可能であれば高性能画像処理ソフトウェアとして応用する(工学)。」

理学と工学の間となると、勉強すべき事もたくさんあるように思われがちですが、実はそうではありません。逆に、様々なアプローチが存在することに面白さがあるため、各自が得意とする分野に軸を置いて勉強することができます。事実、私もすべてを知っているわけではありません。その意味でも、電気通信大学は素晴らしい教育・研究環境であるといえます。

大学院生に対する指導

一般的ではありますが、下記の事項に特に注意して指導を行っています。

  • 研究:上で示しましたが、世界最先端の研究を体験してもらいます。
  • 問題解決能力:実は、これを向上させるための処方箋があります。それは「授業・ゼミ・学会等で一度は質問すること」です。一見すると問題解決能力の向上とは無関係に感じるかもしれません。その真意と指導を受けたい方はぜひ、本講座への所属をご検討ください。
  • プレゼンテーション能力:私が学生時代、とある先生が授業中に「諸君、学力とは顎力(ガクリョク)である」とおっしゃっていました。顎力=しゃべるチカラだそうです。なるほど!と感動したことを覚えています。自分の考えを他人に伝えなければ、何もしていないのと同義です。また、物事を十分に理解していないと、自分の考えや調査結果を他人に伝えることもできません。講座のゼミでは内容もさることながら、プレゼンテーション能力についても十分な指導を行います。
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