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教員紹介

布施 哲冶 客員准教授 FUSE Tetsuharu

  • 情報メディアシステム学専攻
  • 知能システム学講座
  • 独立行政法人 情報通信研究機構
  • tetsu.fuse(at)nict.go.jp

自分たちが存在する宇宙のことを知りたい──この欲求は、人類が地球上に誕生してから、これまでずっと抱いているものです。あの山の向こうには何があるのか?この海を進むと先はどうなっているのか?夜空に輝く星々はいったい何なのか?やがて天体から届く情報を集める望遠鏡や観測機器という道具を手にした私たちは、肉眼では見えないほどかすかな光や繊細な構造をもとらえられるようになったばかりか、人間の目では検出不可能なシグナルも受信できるようになりました。

観測天文学の最前線である国立天文台ハワイ観測所・すばる望遠鏡にて約11年間にわたり研究活動を送ってきた経験をいかし、現在は情報通信研究機構鹿島宇宙技術センターにある望遠鏡等を用いて、多種多様な天体、人工衛星を含む宇宙工学・天文学分野に取り組んでいます。これらのうち、皆さんとは主に以下の二つのテーマを扱います。

一つ目は、太陽系内天体の中でも、彗星や小惑星などの太陽系小天体について、光学望遠鏡等による観測および数値計算による軌道力学の研究です。他研究機関と共同で進める「はやぶさ2ミッション」等の太陽系探査計画にかかわることもできます。二つ目のテーマでは、地球を周回する静止衛星や低軌道衛星等の人工衛星の光学望遠鏡による観測ならびに数値計算を用いた軌道力学の研究です。情報通信研究機構が進める衛星光通信の技術開発の基礎研究に位置づけられます。

両テーマに含まれる望遠鏡やCCDカメラ等の観測・測定機器の開発研究、実際の天体観測や数値シミュレーションの実施、取得した膨大なデータの解析処理システムの開発などは、どの分野に携わったとしても将来にわたり役立つ要素です。一緒に宇宙への扉を開きましょう。

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