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教員紹介

大森 匡 教授 OHMORI Tadashi

  • 情報システム基盤学専攻
  • データベース学講座
  • omori(at)is.uec.ac.jp

1.はじめに

今日の情報社会では、大量で多様なデータから有用な情報を表すデータ空間を高速に作成し、情報の抽出・検索・高価値応用を行なう科学技術が必須です。この問題は、データ工学と呼ばれる分野で長く研究されてきました。大森は、このデータ工学分野において、大量データを扱う新しい情報抽出能力や演算体系の考案、処理アルゴリズムの実現、巨大データ処理システムの高機能化、高速処理技法、などに関心を持って研究しています。

2.研究活動

2.1 自分の研究

元々の自分の研究では、並列データベースマシンを主な対象にして,大量データを用いた新しいデータベース能力を考え,実現方法を提案してきました.主な内容は以下(時期はだいぶ旧いが原理的なもの):

(1)並列データベースマシンにおける大量データ処理トランザクションの同時並行制御方式と応用(自分の博士論文)。本技術による巨大データ応用。

(2)新しい問い合わせ能力とデータ集合処理演算の実現。第5世代的な問い合わせ処理演算システム。

(3)その他、「トランザクション処理」(J.Gray, A.Reuter著,日経BP)と言う専門書の翻訳に参加。

2.2 最近の研究指導学生の研究

最近の指導学生と共に行った研究例は以下。詳細はホームページと主要論文(同webに掲載)を参照。

(1)巨大データ処理基盤向けのデータ工学の諸課題。

(2)大量データを扱う新しい情報計算能力や演算、アルゴリズムの研究

(3)半構造データ・グラフデータで表された情報源を扱う情報統合やキーワード検索問題

(4)多次元的な情報構造マイニングを行うデータ集合演算システムの研究

(5)多次元データや距離空間データのインデックスやクラスタリング

2.3 研究活動の在り方

我々の研究活動は、DEIMという国内会議で毎年発表しています。国際会議ではACM SIGMODとVLDBが我々の分野の代表です。これらの論文をご覧いただくと分野のテーマや方向が分かります。

3.おわりに

コンピュータ科学の中でも、巨大データ処理と高価値情報計算の分野は、21世紀の情報化社会を実現する中心的な研究分野です。この分野は、幅広く考えることができ視野の広い理工系学科(電気・電子・情報・数理系など)の卒業生が修士から始めて活躍できる情報学分野だと思います。アルゴリズム、ソフトウェア、数理工学,並列,分散など多様な観点から取り組むことができます。この教員紹介文を読んでデータ工学に興味を持って頂ければ幸いです。

教員紹介