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教員紹介 本棚紹介

大森 匡 OHMORI Tadashi

情報システム基盤学専攻 データベース学講座
教授

書棚の概略・研究テーマとの関連

大森は、データベースシステムの高性能化・高機能化を研究しています。具体的には、データキューブやデータウェアハウスに代表される関係データベースシステムの高機能化や、並列データベース処理・トランザクション処理などのシステム技術、多様なデータベースを統合利用する情報統合技術、Web検索エンジンやデータマイニングなど大量に生成され続けるデータの山を扱うデータベース処理アルゴリズム、などを扱います。以下、教科書や参考図書をあげます。

お薦めの本~学部生・一般向け

「楽しく学べるデータベース」 川越恭二, 昭晃堂, 2007, ISBN 978-4-7856-3158-1

関係データベースシステムの基本をまとめた学部教科書。分厚くなくて楽に読める。データベースの基本演算と問い合わせ言語の設計法、共有データへの同時並行更新の一貫性保証や障害発生時の自動回復、などの基本が良く説明されている。最後に、データキューブ、P2Pデータベース管理、高次元データ検索、テキスト検索とDB技術の組み合わせ方、などの考えが紹介されていて、データベースの研究の動機を養うのに適す。

「アルゴリズムの設計と解析I・II」 エイホ・ホップクロフト・ウルマン、サイエンス社, ISBN 4-7819-0279-0. (かなり旧いが現役本)

アルゴリズムとデータ構造の古典的教科書。様々なやさしい本があるが、古典には適わない。基本に忠実に考えることを学びたい。

お薦めの本~博士課程・修士課程向け

「トランザクション処理 – 概念と技法 – (上)(下)」 J.グレイ、A.ロイター著(喜連川監訳), 日経BP, 2003, ISBN 4-8222-8102-7

証券取引のオンラインデータ管理システムや在庫管理システム, Web2.0データ管理層などで中心になる耐障害分散データ管理システム(トランザクション処理システムと呼ばれる)について、その原理と内部ロジックを擬似コードで記述した辞書のような教科書。並列分散データベースを開発研究するときの基本的な原典。

番外:修士課程・博士課程向け

「Michael Ley, The DBLP Computer Science Bibliography.」 http://www.informatik.uni-trier.de/~ley/db/

データベース研究の代表的な国際会議や論文誌の発表論文の内容梗概を網羅したACM SIGMOD公認の文献集積サイト。ここから、ACM SIGMOD (米国計算機学会 データ管理専門部会)や VLDB(巨大データベース国際会議)、IEEE ICDE(データ工学国際会議)の最新の研究発表を閲覧できる。研究の方向や動機を見いだすには最適。データベース研究の真の動向を知るための基本。

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