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学術講演会:イベント・ニュース

第11回学術講演会 概要

(基調講演)「クラウド時代におけるソフトウェア技術者の役割」

本位田 真一
(国立情報学研究所 副所長、東京大学大学院情報理工学系研究科 教授、電気通信大学大学院情報システム学研究科 客員教授)

クラウド時代をしぶとく生き抜くために必要な技術を整理し、トップエスイープロジェクトなどにおける教育カリキュラムを概観します。

「クラウドにおける大規模データ分散処理技術」

鬼塚 真
(NTTソフトウェアイノベーションセンタ、電気通信大学大学院情報システム学研究科 客員准教授)

近年注目されているクラウドにおいて、特に大規模データ分析技術に焦点を当て、基本的な考え方から最新の動向まで紹介します。

「クラウド間をつなぐ高速・高品質光ネットワーク構成技術」

原井 洋明
(情報通信研究機構光ネットワーク研究所 研究室長、電気通信大学大学院情報システム学研究科 客員准教授)

1つの送受信器で10Gbpsを超える速度で容易にデータを伝達できる光ネットワークは、複数のクラウドを繋ぎデータのバックアップを異なる地点に蓄積する、あるいは、1つの情報を分配して複数のクラウドに事前配置し多地点の消費者に短時間で情報転送するなど、信頼性の向上やユーザアクセスビリティの向上に有用です。本講演では、クラウド間の情報転 送を支える高速・高品質の光ネットワーク構成技術を紹介します。

「大規模分散システムとしてのP2Pファイル共有アプリケーションで培われていた技術」

大坐畠 智
(電気通信大学大学院情報システム学研究科 准教授)

P2Pファイル共有アプリケーションでは、ファイルの検索のために、大規模分散データベースを構築する必要がありました。様々な方式が検討され、クラウド環境の方が適した方式もあれば、P2Pファイル共有アプリケーションに適した方式もありました。日本では、P2Pファイル共有ソフトがあまりよく思われていなかったり、匿名性が比較的高かったりして、 そのなかの有用な技術もあまり知られていません。日本で人気のあったP2Pファイル共有アプリケーションでの分散データベース構築手法と、その検索手法の本質を明らかにすることで、これらの技術の今後のクラウドをはじめとした大規模分散システムへの適用の可能性について考察します。

「クラウドコンピューティングの動向と技術者教育」

桑田 喜隆
(NTTデータ シニアスペシャリスト)

近年、「クラウドコンピューティング」は技術用語としてばかりでなく、一般用語としても定着してきました。今後その社会的な重要性が増すことが予想されますが、一方で大規模なサービス障害などが発生し問題になっています。本講演では、クラウドコンピューティングの技術動向およびビジネス活用の考え方について紹介します。まず、技術動向として、オープンソースソフトウエアとして開発されているOpenStackの最新状況について説明します。
ビジネスへの活用に関しては、一般向けに展開されているクラウドサービスはその特性を考慮した上で、目的に合致するものがあれば利用を検討することが必要です。利用の形態、提供されるシステムの信頼性やセキュリティ、経済的なメリット、代替え手段の準備など考慮すべき重要なポイントについて説明します。また、利用形態によってはプライベートにクラウドを構築するという選択肢も考慮する必要があります。
最後に、クラウドサービスを利用したり、クラウドコンピューティング基盤を構築運用するための要となる技術者の教育について論じます。

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