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学術講演会:イベント・ニュース

第9回学術講演会レポート

電気通信大学大学院情報システム学研究科は、12月5日に第9回学術講演会を開催しました。

情報システム学研究科では、情報システムと社会の関わりをとらえた学術講演会を隔年で開催してきました。第9回目にあたる今回は「ライフインフォマティクス-ヒトを支え、見守る情報システム」と題して、学外から2名の招待講演者をお迎えしたほか、同研究科から4名の講演者が参加し、それぞれの立場から人間の日常生活を支える情報システムの役割について講演を行ないました。参加者は200名弱でした。

午前の招待講演では、厚生労働省 社会・援護局障害保健福祉部企画課福祉工学専門官の小野栄一氏に、福祉開発機器の極意について障害者・技術者・行政の関わりを含めて語っていただきました。障害者支援は、障害者・研究者(技術者)・行政(事業者)のあいだの連携こそが最も重要であること、また、障害者の方々はこれらの技術の発展にたいへん期待されていることなど、大学にいるだけでは知ることができなかい内容をご講演いただき、研究者の考えを新たにさせられました。

午後の招待講演では、産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センターチームリーダの西田佳史氏に、ヒト特に子どもの動きを計測・解析することで安全な環境を作る研究について解説いただきました。世の中には、まだ計測されていないことやデータ化されていないことが無数にあって、それを計測し、組織化することで、役に立つことがいくらもあることを痛感させられました。また、子どもの安全に関しては、研究者、医療機関、メーカ、行政を含んだ活動の広がりに驚かされました。

ヒトと情報システムの関わりについて研究するには、研究者だけではなく、利用者、企業(技術者)、行政を巻き込んだネットワークが本質的に重要であることがあらためて実感させられる招待講演でした。

本研究科からは、田中健次教授がドライブシミュレータを用いた高齢ドライバの教習効果について、森田啓義教授がビデオ映像フォーマットのデータ圧縮原理を利用して物体の動きを効果的に検出するシステムについて、阪口豊准教授が、脳と外部機器を直接つなぐブレインマシンインターフェース技術とその社会への影響について、田野俊一教授がヒトの創造的活動を支援するインターフェース技術についてそれぞれ解説しました。

今回の講演会は、情報システム学が計算機や通信ネットワークの世界にとどまるのではなくヒトや社会との関係を含めた裾野の広い分野であることがあらためて実感される講演会でした。

以上

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